【キャリア相談体験レポート】BIG4会計士の“モヤモヤ”が、専門家との30分で“戦略”に変わった話

キャリア面談レポート

更新日:2025/09/08

公開日:

大手監査法人でシニアに昇格し、キャリアは順調。しかし、その一方で「このまま監査だけを続けていて、自分の市場価値は本当に高まるのだろうか」「もっと経営の全体像が見える仕事がしたい」といった、漠然とした焦りを感じる方もいるでしょう。

税務やアドバイザリー業務へ挑戦し、将来の独立も視野に入れたい。そう考えたとき、「監査法人での経験はどう活かせるのか」「自分に合った規模のファームはどこなのか」という、キャリア戦略上の新たな問いが生まれます。

この記事では、大手監査法人に勤務しながらも、将来のキャリアに悩む一人の公認会計士が、会計業界専門のキャリアアドバイザーとの面談に臨む様子をレポートします。

プロとの対話を通じて、漠然とした悩みが「実現可能なキャリアのグラデーション」として具体化されていくまでを、ぜひご覧ください。

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監査法人から、その先へ──会計士のリアル転職相談レポート

今回キャリア面談を受けるのは、下記の方です。

今回の相談者

項目 内容
名前 Wさん
経歴 大手監査法人に約4年勤務。公認会計士
現職の業務 日系大手企業の監査業務が中心。シニアに昇格したばかり
希望 税務を軸に、アドバイザリーなど幅広い経験を積みたい。将来的な独立も視野に入れている

 

面談スタート – 成長実感への渇望

Wさん談

「監査法人でのキャリアに、成長が感じられなくなってきたのが正直なところでした。将来を考えたとき、今動くべきだと感じていました。」

面談は、会計業界専門のキャリアアドバイザー、花田さんの自己紹介から始まりました。Wさんは監査法人での経験を経て、次のキャリアを模索しています。

【担当キャリアアドバイザー:花田 克仁さん】

花田さんの写真

会計・税務業界に特化したエージェント『Hi-Standard』の専門アドバイザー。

監査法人、税理士法人、コンサルティングファームなど、会計士の多様なキャリアパスを熟知。求職者一人ひとりの長期的なビジョンに寄り添い、その実現に向けた最適なキャリアプランを提案することに定評がある。

企業の採用担当者とも深いリレーションを築いており、社風や働き方といった「表に出ない情報」まで提供できるのが強み。

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花田さん(CA)「本日はありがとうございます。まず、今回転職を考えられた理由からお伺いしてもよろしいですか?」

Wさん「監査の仕事だけだと、将来的な成長が感じられなくなってきたのが一番の理由です。将来、独立も選択肢として考えたときに、今のままでは不安で…。税務やアドバイザリーといった、より幅広い経験を積みたいと考えています。」

安定した環境だからこそ生まれる、キャリアへの危機感。花田さんはその思いを深く受け止め、具体的なキャリアプランの深掘りへと進みます。

「キャリアのグラデーション」という新視点

Wさん談

「大手か、中小か。二択で考えていたのが間違いでした。『グラデーション』という考え方を知り、一気に視野が広がりました。」

話は、転職先の「規模感」へ。Wさんは、監査法人での経験から、大規模組織の弊害を感じていました。

Wさん「監査法人と同じように、BIG4レベルの税理士法人は大きすぎるかな、と。業務が細分化されすぎて全体像が見えづらく、調整も煩わしい。独立を考えたとき、大きな組織の一部分として働くより、もう少し小さいところで色々経験したいです。」

花田さん(CA)「おっしゃる通りですね。では、逆に50名以下の小規模な事務所はいかがですか?独立した際のイメージは掴みやすいですが、仕組みが整っていなかったり、人間関係の難しさがあったりと、大手からの転職だとギャップが大きい可能性もあります。」

Wさん「確かに…。そのギャップは少し怖いですね。」

花田さん(CA)「そこでご提案したいのが、『キャリアのグラデーション』を意識することです。いきなり小規模な事務所に飛び込むのではなく、まずは100〜200名規模の中堅どころで幅広い業務を経験し、組織の全体像を掴む。そこが一番フィットするかもしれません。」

「大手」か「中小」かという単純な二元論ではない、一人ひとりのキャリアに合わせた段階的なステップの提案。これこそ、業界を熟知したプロならではの視点です。

具体的な求人で未来を解像度高く描く

Wさん談

「『こんな働き方ができるんだ!』と具体的なイメージが湧きました。自分の希望を叶えつつ、着実にステップアップできる道筋が見えたのが大きな収穫です。」

花田さんは、「キャリアのグラデーション」に沿った具体的な求人例を提示します。

提示された求人①:◯◯税理士法人(200名規模)

花田さん(CA)「例えばこちらでは、個人の希望に応じてキャリアパスを描けます。『法人業務』『資産税』『中小企業特化』など、自分の強みをどこに置くか決め、段階的に専門性を高めていけるのが魅力です。まずはいろいろな業務を経験し、そこから自分の軸を見つけていける環境ですね。」

提示された求人②:株式会社××(130名規模のコンサル)

花田さん(CA)「こちらは少し方向性が違いますが、中小企業のクライアント先に『常駐』して、中からコンサルティングを行うユニークな企業です。外から数字を見るだけでなく、社内の力学まで理解して課題解決にあたるので、将来独立を考えた際に非常に活きる経験ができます。ここから独立した会計士の方も多いですよ。」

Wさん「中小企業の中に入れるというのは、今後の経験にすごく活きてきそうですね。後者(株式会社××さん)のようなファームが、今の自分には合っている気がします。」

具体的な選択肢を見ることで、漠然としていた「理想の働き方」が鮮明なイメージとして結ばれていきます。

成功へのロードマップ – 繁忙期を避けた転職戦略

Wさん談

「繁忙期がある中での転職活動に不安がありましたが、現実的なスケジュールを示してもらえて安心しました。これなら、仕事に支障なく進められそうです。」

最後に、監査法人特有の繁忙期を考慮した、具体的な転職スケジュールを確認します。

Wさん「6月末に退職したいのですが、繁忙期を考えると、いつ頃から活動を始めるのがベストでしょうか?」

花田さん(CA)「会計士の方の場合、内定から入社までの期間は比較的柔軟に調整できます。ですので、繁忙期を避けて、例えば来年の1月〜2月頃に動き出すのが現実的ですね。2月中旬から書類選考を始め、3月中に面接を終えて内定をいただく。そうすれば、4月からの繁忙期は業務に集中し、6月末に円満に退職、というスムーズな流れが作れます。」

求職者の状況に寄り添い、無理のないアクションプランを具体的に提示する。このきめ細やかなサポートが、転職活動への不安を期待へと変えていきます。


面談を終えて – 専門家と描くキャリア戦略

今回の面談から見えてきたのは、キャリアチェンジには「戦略」が不可欠であり、専門家はその最良のパートナーであるということです。

  • 戦略的な視点を得られる
    「キャリアのグラデーション」のように、自分だけでは気づけない、専門家ならではのキャリア構築の視点が得られる。
  • 選択肢の具体化
    戦略に基づいた具体的な企業名を提示されることで、進むべき道が明確になる。
  • 現実的な実行計画
    業界の事情を汲んだ無理のないスケジュールを共に立てることで、安心して一歩を踏み出せる。

もしあなたがWさんと同じように、現在のキャリアに限界を感じ、次のステージへの一歩を踏み出せずにいるのなら、一度、専門のキャリアアドバイザーと「戦略」を練ってみてはいかがでしょうか。未来への解像度が、きっと格段に上がるはずです。

 

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ハイスタ編集部

一般事業会社の経理・財務・CFO候補に加え、監査法人・会計事務所への転職支援サービスも充実。転職成功事例や充実したサポート体制をお約束します。

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