40歳から公認会計士を目指すのは遅い?合格データ・就職事情・キャリア戦略を徹底解説

公認会計士の転職

更新日:2026/02/28

公開日:

40歳を過ぎてから公認会計士を目指したいと考えたとき、多くの方がまず気になるのは「いまからでも間に合うのか」という点ではないでしょうか。

結論から言えば、公認会計士試験に年齢制限はなく、40代からの挑戦は制度上まったく問題ありません。実際に、毎年40代以上の合格者が誕生しています。

ただし、合格の可能性があることと、合格後に安定したキャリアを築けることは別の話です。試験勉強の負担、合格後の就職活動、資格登録までの道のりなど、事前に把握しておくべき現実は少なくありません。

この記事では、最新の試験データをもとに40代の合格状況を明らかにしたうえで、合格後の就職先やキャリア形成の考え方、効率的な勉強法まで、40歳から公認会計士を目指すために知っておくべき情報を網羅的に解説します。

 

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目次

公認会計士試験に年齢制限はない

公認会計士試験は、年齢・学歴・国籍を問わず誰でも受験できる国家資格試験です。医師国家試験のように大学の特定学部を卒業する必要はなく、受験資格そのものが設けられていません。そのため、40歳であっても50歳であっても、思い立ったタイミングで挑戦を始めることが可能です。

令和7年(2025年)の公認会計士試験では、最高齢の合格者は54歳でした。過去には62歳で合格した方もおり、年齢だけを理由に受験を諦める必要はありません。

受験資格がないからこそ門戸が広い

難関国家資格のなかには、大学での特定課程の修了や一定年数の実務経験を受験資格として求めるものがあります。それに対して公認会計士試験は、そうした前提条件が一切ありません。社会人として働きながらでも、主婦として家庭を守りながらでも、自分の意思ひとつで受験勉強をスタートできます。

この門戸の広さは、キャリアチェンジを考える40代にとって大きなメリットです。前職の業種や保有資格に関係なく、公認会計士という新たな専門性を手に入れるチャンスが開かれています。

【参考】公認会計士・監査審査会

合格者の平均年齢は24.6歳|若年層が中心

令和7年(2025年)公認会計士試験の合格者数は1,636人で、平均年齢は24.6歳でした。合格者の約62%が25歳未満、約89%が30歳未満となっており、若年層が合格者の大多数を占めています。

ただし、これは40代が不利ということを直接意味するわけではありません。40代の出願者はそもそも全体の数%に留まっており、挑戦する母数自体が少ないことが、合格者数の少なさに直結しています。

40代合格者の最新データ

金融庁が公表した令和7年(2025年)公認会計士試験の年齢別合格者データは以下の通りです。40代でも合格者がいることがわかりますが、合格率は全体平均に比べて低い傾向にあります。

年齢区分 出願者数 合格者数 合格率(対出願者) 構成比
20歳未満 442人 26人 5.9% 1.6%
20歳以上25歳未満 10,105人 1,002人 9.9% 61.2%
25歳以上30歳未満 5,734人 431人 7.5% 26.3%
30歳以上35歳未満 2,474人 119人 4.8% 7.3%
35歳以上40歳未満 1,263人 38人 3.0% 2.3%
40歳以上45歳未満 824人 15人 1.8% 0.9%
45歳以上50歳未満 484人 0人 0.0% 0.0%
50歳以上55歳未満 292人 5人 1.7% 0.3%
55歳以上 438人 0人 0.0% 0.0%

令和7年の40歳以上45歳未満の合格者は15人で、合格率は1.8%です。決して多い数字ではありませんが、年齢を理由にゼロになっているわけではなく、毎年一定数の合格者が出ています。50代前半の合格者も5人おり、40歳からの挑戦が不可能でないことを示しています。

【参考】公認会計士・監査審査会「令和7年公認会計士試験 合格者調」

40歳から公認会計士を目指す前に知っておくべき4つの現実

年齢制限がないとはいえ、40歳からの挑戦には20代・30代にはない壁が存在します。挑戦を始める前に、以下の4つの現実を正しく理解しておくことが重要です。

合格までに3,000〜5,000時間の勉強が必要

公認会計士試験は、短答式試験と論文式試験の2段階で構成されています。出題範囲は財務会計論、管理会計論、監査論、企業法、租税法、選択科目と非常に広く、合格までに必要な学習時間は一般的に3,000〜5,000時間といわれています。

勉強に専念できる環境であれば1日7〜10時間を1〜2年間、働きながらであれば1日3〜5時間を3〜5年間というのが大まかな目安です。40代は仕事での責任が大きく、家庭では育児や親の介護を抱えている方も少なくありません。こうした状況で毎日数時間の学習時間を確保し続けることは、想像以上にハードルが高いといえます。

試験合格だけでは公認会計士を名乗れない

意外と見落とされがちなポイントですが、公認会計士試験に合格しただけでは、公認会計士として登録することはできません。正式に公認会計士を名乗るためには、以下の3つの要件をすべて満たす必要があります。

  • 公認会計士試験に合格すること
  • 3年以上の実務経験(業務補助等)を積むこと
  • 実務補習を修了し、修了考査に合格すること

つまり、仮に40歳で試験に合格しても、公認会計士として正式に登録できるのは最短でも43歳以降ということになります。キャリアプランを描く際には、この期間を織り込んでおくことが欠かせません。

【参考】金融庁「公認会計士の資格取得に関するQ&A」

記憶力・集中力の変化への対応が求められる

年齢を重ねるにつれ、暗記のスピードや長時間の集中力に変化を感じる方は多いでしょう。公認会計士試験の学習範囲は膨大であり、20代の受験生と同じ学習方法では効率が上がりにくいケースがあります。

ただし、これは乗り越えられない壁ではありません。社会人としての論理的思考力やビジネス知識を活かして理解を深めるアプローチに切り替えれば、単純暗記に頼らない学習が可能です。後述する勉強法のセクションで、40代に適した学習の進め方を詳しく解説します。

合格後の就職は年齢によって選択肢が変わる

公認会計士試験の合格者は、その多くが監査法人に就職します。しかし、大手監査法人(BIG4)は20代〜30代前半の若手を中心に採用する傾向が強く、40代で未経験から大手に入るハードルは高いのが現実です。

とはいえ、公認会計士の就職先は監査法人だけではありません。中小監査法人、税理士法人、事業会社の経理・財務部門、コンサルティングファームなど、選択肢は幅広く存在します。40代の場合は特に、監査法人以外の進路も視野に入れた柔軟なキャリア設計が重要です。

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40代で公認会計士試験に合格するメリット

壁がある一方で、40歳からの挑戦だからこそ得られるメリットも確かに存在します。挑戦を検討するうえで、プラスの側面にも目を向けておきましょう。

高い年収水準が期待できる

厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和6年)によると、公認会計士・税理士の平均年収は約965万円です。40代に絞ると、40代前半で約975万円、40代後半で約1,026万円という水準になっています。日本全体の平均年収と比較すると、かなり高い水準であることがわかります。

もちろん、40代で試験に合格した場合は実務経験ゼロからのスタートとなるため、初年度からこの水準に到達するわけではありません。しかし、資格を活かしてキャリアを積み上げていけば、長期的に高い収入を得られる可能性があります。

社会人経験を強みに変えられる

40代の受験者が20代の受験生に対して持つ最大のアドバンテージは、豊富な社会人経験です。前職で培った業界知識、ビジネスの現場感覚、コミュニケーション能力、マネジメント経験などは、試験勉強においても合格後のキャリアにおいても大きな強みになります。

たとえば、企業法や租税法の学習では、実際のビジネスシーンを想像しながら理解を深めることが可能です。合格後の就職活動でも、会計知識に加えて前職の専門性を掛け合わせることで、独自のポジションを築きやすくなります。

キャリアの選択肢が大きく広がる

公認会計士の資格は、監査業務の独占資格であるだけでなく、税理士登録も可能になるなど、その活用範囲は非常に広いです。資格を取得することで、監査法人、税理士法人、コンサルティングファーム、事業会社の経理・財務・内部監査部門、さらには独立開業と、多彩なキャリアパスが開けます。

40代後半から50代にかけてのセカンドキャリアを見据えたとき、公認会計士という専門性は大きな武器になり得ます。定年後も独立開業や非常勤監査役として活躍する道があることは、長期的なキャリア設計においてプラスに働くでしょう。

40代合格者の就職先と働き方

40代で公認会計士試験に合格した場合、どのような就職先が現実的な選択肢となるのでしょうか。ここでは、40代合格者が実際に活躍しているフィールドを解説します。

中小・準大手の監査法人

大手監査法人(BIG4)への就職は年齢的にハードルが高いものの、中小・準大手の監査法人であれば、40代からでも採用される可能性は十分にあります。中小監査法人は大手に比べて採用基準が柔軟で、社会人経験を評価してくれるケースも多いです。

公認会計士の正式登録に必要な実務経験を積む場としても、中小監査法人は現実的な選択肢です。監査の実務を幅広く経験できるため、将来のキャリアの土台を築くうえでも有効な環境といえます。

税理士法人・会計事務所

公認会計士試験の合格者は、所定の手続きを経て税理士登録を行うことも可能です。税理士法人や会計事務所は年齢に対して比較的柔軟な採用姿勢を持つところが多く、40代からの転職先として現実的です。

中小企業の税務申告や会計コンサルティングを主な業務とするため、前職で中小企業との接点があった方や、経営全般に関心がある方にとっては、やりがいのあるフィールドになるでしょう。

事業会社の経理・財務・内部監査部門

公認会計士の知識は、上場企業の経理・財務部門や内部監査部門で高く評価されます。特に前職の業界経験と会計の専門性を組み合わせれば、他の候補者にはない独自の強みを持つことができます。

たとえば、製造業の出身者であれば原価計算に精通した会計プロフェッショナルとして、金融業界の出身者であれば金融商品の会計処理に強い人材として、差別化を図ることが可能です。

コンサルティングファーム(FAS)

M&Aアドバイザリーや事業再生、デューデリジェンスなどを手がけるFAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)は、ビジネス経験豊富な人材を求める傾向があります。前職が金融、経営企画、法務などに関連する方であれば、40代でも十分に活躍の余地があるフィールドです。

ただし、FASへの転職は公認会計士資格に加えて一定の専門スキルやプロジェクト経験を求められることが多いため、合格直後に未経験から入る難易度は高い点に留意してください。

独立開業という選択肢

公認会計士として一定の実務経験を積んだ後は、独立開業という道もあります。40代で合格し、数年間の実務を経て50代前後で独立するというキャリアパスは、定年のない働き方を実現する手段として注目されています。

独立すれば、自分のペースで業務量を調整したり、得意分野に特化したサービスを提供したりすることが可能になります。長期的な視点でキャリアを設計するのであれば、独立開業も有力な選択肢のひとつです。

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40歳から合格を勝ち取るための勉強法

40歳からの受験では、限られた時間をいかに有効に使うかが合否を分けるポイントです。ここでは、40代の受験者に適した勉強法を解説します。

独学よりも予備校・通信講座を活用する

40代の受験で最も避けたいのは、非効率な学習に時間を浪費してしまうことです。独学は費用を抑えられる反面、学習の方向性を誤ったり、重要度の低い論点に時間をかけすぎたりするリスクがあります。

予備校や通信講座を利用すれば、プロが設計したカリキュラムに沿って効率的に学習を進められます。通信講座であれば通学の必要がなく、仕事や家庭と両立しやすい点も40代には大きなメリットです。費用はかかりますが、時間効率を考えれば投資する価値は十分にあります。

無理のない学習スケジュールを設計する

合格に必要な総学習時間から逆算して、無理のないスケジュールを組み立てることが重要です。完璧なスケジュールを立てることよりも、継続できるスケジュールを設計することを最優先にしてください。

平日は1〜3時間、休日は4〜6時間というように、生活リズムに合わせた学習パターンを確立するのが効果的です。また、週に1日は完全に勉強から離れる休養日を設けることで、長期間にわたるモチベーション維持につながります。3年〜5年の長期戦になることを見据え、燃え尽きない設計を心がけましょう。

理解重視の学習で暗記への依存を減らす

40代は20代と比較して、単純な暗記に時間がかかる傾向があります。そのぶん、制度の背景にある考え方や論理構造を理解することに力を入れると、記憶の定着率が高まります。

たとえば、会計基準のルールを丸暗記するのではなく、そのルールがなぜ設けられているのかという趣旨を理解すれば、関連する論点にも応用が利きます。社会人経験で培った論理的思考力は、この理解重視のアプローチと相性が良く、40代ならではの武器になります。

スキマ時間の徹底活用で学習量を積み上げる

まとまった学習時間の確保が難しい40代にとって、スキマ時間の活用は合否を左右する重要な要素です。通勤時間、昼休み、待ち時間など、日常に散在する短い時間を学習に充てることで、1日あたりの学習量を底上げできます。

スマートフォンやタブレットで視聴できる講座動画や、一問一答形式のアプリなどを活用すれば、数分単位のスキマ時間も無駄になりません。毎日の小さな積み重ねが、長期的には大きな差を生みます。

40歳から公認会計士を目指す際のキャリア戦略

40歳からの挑戦を成功させるためには、試験合格だけでなく、合格後のキャリアまで見据えた戦略的な準備が欠かせません。ここでは、40代ならではのキャリア戦略について解説します。

監査法人だけにこだわらない就職設計をする

繰り返しになりますが、40代の場合、大手監査法人への就職だけを前提にすると選択肢が極端に狭まります。中小監査法人、税理士法人、事業会社、コンサルティングファームなど、複数の選択肢を並行して検討する姿勢が重要です。

特に、前職の経験と公認会計士資格を掛け合わせて独自の強みを打ち出せるフィールドを見つけることが、40代の就職活動を成功に導く鍵です。資格だけに頼るのではなく、これまで培ってきた社会人としてのスキルや経験をどう活かすかという視点を持って就職活動に臨んでください。

前職の専門性と会計知識を掛け合わせる

40代の合格者が若手と差別化を図るうえで最も有効なのが、前職の専門性と会計知識の掛け合わせです。20代の合格者にはない実務経験こそが、40代の最大の武器になります。

たとえば、IT業界出身であればシステム監査やIT統制の分野で、不動産業界出身であれば不動産関連の会計・税務で、金融業界出身であれば金融商品の時価評価や内部統制の領域で、それぞれ専門性の高い人材として評価される可能性があります。合格前の段階から、自分の経験がどの分野で活きるかを意識しておくことが大切です。

転職エージェントを活用して非公開求人にアクセスする

40代の公認会計士が転職する場合、一般に公開されている求人だけでは選択肢が限られるケースがあります。会計士・税理士などの専門職に特化した転職エージェントを活用すれば、非公開求人を含めた幅広い選択肢にアクセスできるだけでなく、キャリア設計に関するプロのアドバイスも受けられます。

Hi-Standard会計士は、公認会計士・USCPAに特化した転職エージェントサービスです。40代からの合格後のキャリアに不安がある方は、試験勉強と並行して早めに相談しておくと、合格後の就職活動をスムーズに進めることができます。

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長期的なキャリアビジョンを描いておく

40歳で合格、43歳で公認会計士登録という流れを考えると、資格を活かして活躍できる期間は20年以上あります。この期間をどのように使うか、長期的なビジョンを持っておくことが重要です。

最初の数年間は監査法人や税理士法人で実務経験を積み、その後は事業会社のCFOや常勤監査役を目指す、あるいは独立開業するといったように、フェーズごとの目標を設定しておきましょう。明確なゴールがあれば、試験勉強のモチベーション維持にもつながります。

公認会計士と税理士、40代ならどちらを目指すべきか

40代からのキャリアチェンジを考えるとき、公認会計士と税理士のどちらを目指すべきか迷う方も多いでしょう。それぞれの特徴を理解したうえで、自分の状況に合った選択をすることが重要です。

公認会計士は資格の汎用性が高い

公認会計士は監査業務の独占資格であり、税理士登録の道も開かれるなど、資格としての活用範囲が非常に広いのが特徴です。監査法人、税理士法人、コンサルティングファーム、事業会社など幅広いフィールドで活躍でき、長期的なキャリアの選択肢が多い点は大きな魅力です。

ただし、試験は一括合格が基本であり、全科目を一度に仕上げる必要があります。勉強期間中の負荷は大きく、働きながらの合格には相当な覚悟と計画性が求められます。

税理士は科目合格制で計画を立てやすい

一方の税理士試験は、科目合格制を採用しています。全5科目を一度に合格する必要はなく、1科目ずつ合格を積み上げていくことが可能です。合格した科目は生涯有効なため、仕事や家庭との両立がしやすく、学習計画を柔軟に調整できます。

40代で働きながら確実に資格を取得したい方や、税務分野に特化したキャリアを考えている方には、税理士のほうが現実的な選択肢となる場合があります。

判断のポイントは目指すキャリアの方向性

どちらを選ぶべきかは、最終的にどのようなキャリアを築きたいかによって異なります。監査業務に携わりたい方やキャリアの幅を最大限に広げたい方は公認会計士を、税務に特化した専門家として活躍したい方は税理士を選ぶのがよいでしょう。

まだ方向性が定まっていない方は、まず簿記の学習から始めて会計の基礎に触れてみるのもひとつの方法です。実際に学んでみることで、自分が会計の世界に適性を感じるかどうかが見えてきます。

40歳から公認会計士を目指す際によくある質問

40歳からの受験を検討するなかで、多くの方が疑問に感じるポイントをまとめました。

40代で合格しても監査法人に就職できる?

大手監査法人(BIG4)への就職は難易度が高いですが、中小・準大手の監査法人であれば、40代での採用実績があります。特に、前職での管理部門経験や、社会保険労務士・税理士などの関連資格を持つ方は、評価されやすい傾向にあります。監査法人の採用状況は年度によっても変動するため、合格時の市場環境を踏まえた柔軟な就職活動が求められます。

働きながら合格することは可能?

可能ですが、相当な覚悟と綿密な計画が必要です。働きながらの場合、合格までに3〜5年を要することが一般的です。通信講座やオンライン学習を活用し、通勤時間やスキマ時間を最大限に活かす工夫が欠かせません。家族の理解と協力を得ることも、長期間の学習を続けるうえで重要な要素です。

40代での合格後、年収はどの程度期待できる?

合格直後は実務未経験であるため、初年度の年収は400万〜500万円程度になるケースが多いです。しかし、実務経験を積み重ねていくことで着実に年収は上がります。公認会計士全体の40代の平均年収は約975万〜1,026万円という水準であり、長期的に見れば高い年収を実現できる可能性は十分にあります。

合格できなかった場合のリスクをどう考えるべき?

公認会計士試験への挑戦には、受講料という金銭的なコストと、学習に費やす時間の機会損失というリスクが伴います。しかし、学習の過程で身につく会計・財務の知識は、たとえ合格に至らなくても現在の仕事や将来のキャリアに活かすことができます。挑戦そのものを無駄にしないためにも、簿記検定など段階的な目標を設定しながら学習を進めることをおすすめします。

まとめ:40歳からの公認会計士は現実を理解したうえで挑戦する価値がある

40歳から公認会計士を目指すことは、決して不可能ではありません。試験に年齢制限はなく、毎年40代の合格者が誕生しています。令和7年(2025年)のデータでも、40歳以上45歳未満の合格者は15人、50代前半の合格者は5人確認されています。

一方で、合格率は全体平均を下回ること、合格後にも3年以上の実務経験と修了考査が必要であること、大手監査法人への就職は難易度が高いことなど、事前に理解しておくべき現実があるのも事実です。

それでも、40代だからこそ持っている社会人経験は、試験勉強でも合格後のキャリアでも大きな武器になります。前職の専門性と会計知識を掛け合わせることで、若手にはない独自の価値を提供できる人材を目指せるのは、40代で挑戦する方の特権です。

大切なのは、現実を正しく理解したうえで、明確な目的意識を持って挑戦すること。合格後のキャリアまで見据えた計画を立てることで、40歳からのチャレンジを実りあるものにできるはずです。

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ハイスタ編集部

一般事業会社の経理・財務・CFO候補に加え、監査法人・会計事務所への転職支援サービスも充実。転職成功事例や充実したサポート体制をお約束します。

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