20代のUSCPAは未経験でも転職できる?転職先や成功するための方法を解説

公認会計士の転職

更新日:2026/02/28

公開日:

USCPA(米国公認会計士)に合格したものの、会計業界での実務経験がない20代の方にとって、最も気になるのは「未経験でも本当に転職できるのか」という点ではないでしょうか。

結論から言えば、20代のUSCPA合格者は未経験であっても転職市場で高く評価されます。BIG4を含む大手監査法人への転職も十分に実現可能であり、実際に営業職やSE、一般事務など会計とは無縁のキャリアから監査法人への転職を果たした事例は数多く報告されています。

ただし、USCPA資格を持っていれば自動的に内定がもらえるわけではありません。未経験だからこそ準備すべきことや、知っておくべき転職市場の実態があります。

この記事では、20代未経験のUSCPA合格者が転職を成功させるために必要な情報を網羅的に解説します。転職先の選択肢、年収の目安、実際の成功事例、面接対策のポイントまで、具体的にお伝えしていきます。

 

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目次

20代×USCPA×未経験は転職市場でどう評価されるのか

まず押さえておきたいのは、USCPA合格者に対する転職市場での評価です。年齢と実務経験の有無によって評価は大きく変わりますが、20代は最も有利なポジションにいます。

20代はポテンシャル採用の対象になりやすい

転職市場において、20代の人材はポテンシャル(将来的な成長可能性)を重視して採用される傾向があります。これはUSCPA合格者についても同様で、会計実務の経験がなくても、USCPA試験に合格できるだけの学習能力やビジネス英語力を持っている点が評価されます。

特に監査法人やコンサルティングファームは離職率が比較的高い業界であり、若手人材の確保に積極的です。20代であれば、未経験であっても入社後に育成することを前提とした採用が行われるため、30代以降と比べて転職のハードルは大幅に低くなります。

USCPA資格は会計知識と英語力の両方を証明する

USCPAは米国の公認会計士資格であり、試験はすべて英語で実施されます。そのため、USCPA合格は会計・財務に関する専門知識に加えて、ビジネスレベルの英語力を持っていることの証明になります。

グローバル展開する企業やクロスボーダーM&Aの案件が増加するなかで、会計知識と英語力の両方を備えた人材へのニーズは高まっています。特にBIG4監査法人では、海外子会社の監査や外資系クライアント対応のためにUSCPA保有者を積極的に採用しており、20代未経験者にとっても門戸が開かれています。

年齢別の転職難易度を把握しておく

USCPA合格者の転職難易度は、年齢と実務経験の組み合わせによって大きく変わります。20代がいかに有利なポジションにいるかを、他の年代と比較して確認しておきましょう。

年代 未経験での転職 ポイント
20代前半 可能 ポテンシャル採用の対象。BIG4含むほとんどの転職先に挑戦できる
20代後半 可能 英語力やコミュニケーション能力が重視される傾向。依然として選択肢は広い
30代前半 条件付きで可能 前職との接点を合理的に説明できれば転職可能。ただし20代より選考は厳しくなる
30代後半 条件付きで可能 関連する職歴がほぼ必須。BIG4への未経験転職はかなり困難
40代以上 難しい 会計・税務の実務経験がないとほぼ不可能

この表からわかるように、20代はUSCPA転職において最も有利な年代です。未経験であっても幅広い選択肢があるため、このタイミングを逃さずに行動することが重要です。

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20代未経験のUSCPA合格者が目指せる転職先

USCPA合格者の転職先は監査法人だけではありません。20代未経験者が現実的に目指せる転職先を、それぞれの特徴とともに解説します。

BIG4を含む大手監査法人

USCPA合格者にとって最も人気の高い転職先がBIG4(EY新日本、トーマツ、あずさ、PwC Japan)を含む大手監査法人です。大手監査法人では、上場企業や外資系企業の会計監査に従事するほか、クロスボーダー案件やIFRS関連業務など、グローバルな環境で経験を積むことができます。

20代であれば未経験でもBIG4の選考に進める可能性は十分にあります。実際に、営業職やIT企業勤務、官公庁勤務など、会計とは直接関係のないキャリアからBIG4に転職した事例は数多く存在します。ただし、面接でのコミュニケーション能力や、英語力のレベルは厳しくチェックされるため、しっかりとした準備が欠かせません。

準大手・中小監査法人

BIG4だけが選択肢ではありません。準大手や中小の監査法人も、20代USCPA合格者にとって有力な転職先です。BIG4に比べて採用基準が柔軟な傾向があり、英語力に多少の不安がある方や、転職歴が多い方でも選考に進みやすいケースがあります。

中小監査法人では幅広い業務に携わる機会が多く、監査だけでなくアドバイザリー業務も経験できることがあります。将来的なキャリアの幅を広げるという観点では、必ずしもBIG4にこだわる必要はないでしょう。

事業会社の経理・財務部門

上場企業の経理・財務部門も、USCPA合格者にとってキャリアの汎用性が高い転職先です。有価証券報告書の作成、J-SOX対応、外部監査対応など、上場企業ならではの業務を経験できるため、その後のキャリアにおいても市場価値の高い経験が積めます。

監査法人と比べて組織数が圧倒的に多いため、求人の幅が広い点もメリットです。特に外資系企業やグローバル展開する日系企業では、USCPAの知識と英語力を直接活かせる場面が多いでしょう。

コンサルティングファーム・FAS

会計系のコンサルティングファームやFAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)も、USCPAの知識を活かせるフィールドです。M&Aアドバイザリー、デューデリジェンス、事業再生など、専門性の高い業務に携わることができ、年収水準も比較的高い傾向にあります。

ただし、コンサル・FASへの転職はBIG4監査法人のアドバイザリー部門と並んで人気が高く、競争も激しいのが実情です。20代であればポテンシャル採用の余地はありますが、前職で培ったコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が問われる場面は多くなります。

税理士法人・会計事務所

国際税務を扱う税理士法人や、外資系クライアントを多く持つ会計事務所も、USCPA合格者が活躍できるフィールドです。BIG4系列の税理士法人では、移転価格税制やクロスボーダー税務など、グローバルな案件に関与する機会があります。

税理士法人・会計事務所は監査法人と比べて年齢に対する採用基準が柔軟な傾向があるため、20代であれば未経験でも比較的スムーズに選考が進む可能性があります。

20代USCPAの転職後の年収はどのくらいか

転職を検討するうえで、年収は重要な判断材料です。20代未経験のUSCPA合格者が転職した場合の年収水準を、転職先別に解説します。

BIG4監査法人のスタッフクラスは年収500万〜650万円

BIG4監査法人にスタッフとして入社した場合、初年度の年収は500万〜650万円程度が一般的な水準です。USCPAはBIG4において日本の公認会計士と同水準の給与テーブルが適用されるケースが多く、未経験からのスタートとしてはかなり高い年収水準といえます。

その後、シニアスタッフに昇格すれば年収700万〜900万円程度、マネージャーに昇格すれば年収1,000万円を超えることも珍しくありません。BIG4でのキャリアは昇進・昇給のスピードが速い傾向があり、20代でスタートすればその恩恵を最大限に受けることができます。

準大手・中小監査法人は年収400万〜550万円

準大手や中小の監査法人では、スタッフクラスの年収は400万〜550万円程度が目安です。BIG4に比べるとやや低い水準ですが、残業時間が少ない法人も多く、ワークライフバランスを重視する方には魅力的な選択肢となり得ます。

事業会社の経理は年収400万〜600万円

上場企業の経理部門に転職した場合、年収は400万〜600万円程度が一般的です。企業の規模や業種によって幅がありますが、外資系企業やグローバル企業であれば、USCPA保有者に対してより高い年収を提示するケースもあります。

事業会社は監査法人に比べて年収の上昇スピードがやや緩やかな傾向がありますが、安定した勤務環境やワークライフバランスの面でメリットがある場合が多いです。

コンサルティングファーム・FASは年収500万〜700万円

コンサルティングファームやFASのスタッフクラスでは、年収500万〜700万円程度が目安です。プロジェクトベースでの業務が中心となるため、繁忙期には激務になることもありますが、そのぶん昇給や昇進のスピードは速い傾向にあります。

20代USCPAが転職を成功させるための準備と対策

20代という年齢的なアドバンテージがあるとはいえ、何も準備せずに転職活動に臨めば不合格になる可能性は十分にあります。転職を成功させるために、事前に取り組むべき準備と対策を解説します。

全科目合格を最優先で目指す

USCPA科目合格の段階でも監査法人の選考に応募することは可能ですが、全科目合格者と比較すると内定獲得の難易度は格段に上がります。科目合格で応募して不合格になるリスクを考えると、まずは全科目合格を達成してから転職活動を本格化させるのが効率的です。

USCPAの合格に必要な勉強時間は一般的に1,000〜1,500時間といわれています。1日3時間の学習であれば1年〜1年半、1日5時間であれば7ヶ月〜1年で全科目合格が目指せる計算です。20代は学習に割ける時間も比較的確保しやすい年代ですので、集中して取り組みましょう。

日商簿記2級の取得を検討する

USCPAの試験は米国会計基準(USGAAP)がベースですが、監査法人に入社した後は日本基準の業務にもアサインされます。日本の会計をまったく知らない状態では業務の幅が狭まるため、日商簿記2級を持っていることが応募条件に含まれる監査法人・部門も存在します。

必須ではないケースも多いですが、日商簿記2級を持っていることで書類選考でのアピール材料が増えるだけでなく、入社後の業務にもスムーズに対応できるようになります。USCPA合格者であれば日商簿記2級の内容は大きな負担なく学習できるはずですので、余裕があれば取得しておくことをおすすめします。

面接対策を徹底する

20代未経験のUSCPA合格者が面接で必ず問われるポイントがいくつかあります。これらに対して明確な回答を準備しておくことが、内定獲得の鍵です。

  • なぜ前職を辞めて会計業界に転身するのか
  • なぜ日本の公認会計士ではなくUSCPAを選んだのか
  • 前職の経験をどのように監査業務に活かせると考えているか
  • キャリアビジョン(3年後・5年後にどうなっていたいか)

特に重要なのは、キャリアチェンジの動機を論理的かつ説得力を持って説明できることです。面接官は、安易な気持ちでの転職ではなく、明確な目的意識を持った人材であるかどうかを見極めようとしています。前職での経験と会計業界を結びつけるストーリーを組み立て、一貫性のある説明ができるよう練習しておきましょう。

英語力を可能な限り高めておく

USCPA合格者には一定以上の英語力があることが前提とされますが、監査法人やコンサルティングファームでは選考過程で英語力を確認されるケースがあります。TOEICのスコアであれば800点以上が目安とされ、900点以上であればより高い評価を得られます。

実際の転職成功事例を見ても、英語力が上級以上の方が複数の監査法人から内定を獲得しやすい傾向が顕著です。帰国子女や海外大学卒業者でなくても、短期留学経験がある方や、業務で英語を使用している方は評価されやすくなります。USCPA合格後も英語学習を継続し、面接時に自信を持って英語力をアピールできる状態にしておきましょう。

監査トレーニー制度を活用する選択肢

USCPA合格前の段階で就職の不安を解消したい方には、監査トレーニー制度という選択肢もあります。

監査トレーニー制度とは

監査トレーニーとは、USCPAや公認会計士の受験生を監査法人が採用し、働きながら資格取得を目指せる制度です。給与を得ながら監査の実務にも触れることができるため、合格後の就職に対する不安を解消できるだけでなく、実務経験を前倒しで積むことができます。

BIG4を含む大手監査法人でも監査トレーニーの採用を行っている法人があり、USCPA科目合格の段階から応募可能なケースもあります。予備校代を補助してくれる法人もあるため、経済的なメリットも見逃せません。

20代は監査トレーニーの採用でも有利

監査トレーニーの採用においても、年齢は重要な選考要素です。20代であれば入社後の育成期間を長くとれるため、採用側としても投資対効果が高いと判断されやすくなります。

現在の仕事を続けながらUSCPAの学習を進めている方で、合格後の就職先に不安がある場合は、監査トレーニーとしてまず監査法人に入り、働きながら全科目合格を目指すという戦略も検討に値します。

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20代USCPA未経験者の転職でよくある質問

20代でUSCPAを取得し、未経験から転職する際によく寄せられる質問にまとめてお答えします。

USCPAの科目合格でも転職は可能?

科目合格の段階でも応募可能な監査法人は存在しますが、全科目合格者と比較すると内定獲得の確率は下がります。特に大手監査法人では全科目合格を採用条件としているケースが多いため、まずは全科目合格を目指すのが得策です。ただし、監査トレーニー制度であれば科目合格でもチャレンジ可能な場合があります。

前職の経験が会計と無関係でも大丈夫?

20代であれば、前職が営業、SE、事務職、講師など会計と直接関係のない職種であっても転職は可能です。ただし、面接ではキャリアチェンジの動機を明確に説明する必要があります。また、法人営業やプロジェクト管理など、ビジネススキルの高さが伝わる経験を持つ方のほうが評価されやすい傾向にあります。

転職歴が多いと不利になる?

監査法人は一般企業と比較して転職回数に対する見方がやや寛容とされていますが、在籍社数が多い場合は書類選考や面接で不安材料となる可能性があります。特に短期間での離職が複数ある場合は、その理由を合理的に説明できるよう準備しておくことが重要です。未経験から経験を積むために派遣やアルバイトを挟むことは、かえって転職歴を増やすだけになりかねないため、基本的には避けたほうがよいでしょう。

USCPAと日本の公認会計士ではどちらが転職に有利?

日本国内における独占業務の有無という点では、日本の公認会計士のほうが優位です。ただし、USCPAは合格に必要な勉強時間が1,000〜1,500時間程度と日本の公認会計士試験(3,000〜5,000時間)に比べて短く、働きながらでも取得しやすい点がメリットです。グローバル案件や外資系クライアントとの業務ではUSCPAの知識が直接活きる場面も多く、目指すキャリアの方向性によってどちらが有利かは異なります。

転職活動はいつから始めるべき?

理想的なのは、USCPA全科目合格後すぐに転職活動を開始することです。ただし、合格前の段階から転職エージェントに登録して情報収集を始めておくと、合格後にスムーズに動き出すことができます。監査法人の採用は通年で行われているケースが多いですが、採用枠には限りがあるため、合格後は早めに行動することをおすすめします。

転職エージェントを活用して成功率を高める

20代未経験のUSCPA合格者が転職を成功させるうえで、転職エージェントの活用は非常に有効な手段です。

USCPA専門のエージェントを利用するメリット

USCPAや会計業界に特化した転職エージェントは、一般の転職サイトには掲載されない非公開求人を多数保有しています。また、USCPA合格者の転職市場に精通したコンサルタントから、自分のキャリアに合った求人の紹介や、書類添削、面接対策など、実践的なサポートを受けることができます。

未経験からの転職では、自分の経験をどのようにアピールすれば会計業界で評価されるのか、判断が難しい場面が多いものです。専門のエージェントであれば、前職の経験とUSCPA資格の組み合わせ方について的確なアドバイスを受けられます。

Hi-Standard会計士なら会計士・USCPAの転職に特化したサポートが受けられる

Hi-Standard会計士は、公認会計士・USCPAに特化した転職エージェントサービスです。USCPA合格者のキャリア形成に豊富な知見を持つコンサルタントが、一人ひとりの状況に合わせた求人紹介と選考対策を行います。

20代未経験というポテンシャルを最大限に活かして、BIG4を含む監査法人やコンサルティングファーム、事業会社への転職を実現したい方は、まずは無料登録のうえ相談してみてください。合格前の情報収集段階からの相談にも対応しています。

まとめ|20代×USCPA×未経験は転職のゴールデンチケット

20代でUSCPAに合格した未経験者は、転職市場において非常に有利なポジションにいます。ポテンシャル採用の対象となりやすく、BIG4を含む大手監査法人への転職も現実的に可能です。

この記事のポイントを振り返ると、以下の通りです。

  • 20代のUSCPA合格者は未経験でもBIG4含む幅広い転職先に挑戦できる
  • 全科目合格と高い英語力が内定獲得の鍵となる
  • BIG4監査法人のスタッフクラスで年収500万〜650万円が目安
  • 面接ではキャリアチェンジの動機と前職経験の活かし方を論理的に説明できることが重要
  • 監査トレーニー制度を活用すれば、合格前から監査法人で働き始めることも可能
  • USCPA専門の転職エージェントを活用することで、転職成功率を大幅に高められる

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ハイスタ編集部

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