税理士の転職
更新日:2024.01.24
公開日:2024.01.24
税理士の方が転職するとき、こんな悩みを抱えている方は多いことでしょう。
本記事では、税理士の転職支援を得意とするおすすめ転職エージェントを15社紹介します。あわせて、税理士向け転職エージェント選びのポイントや利用するメリット、活用方法を紹介しているので、ぜひお役立てください。
目次
転職エージェントそれぞれの特徴をふまえて、自分に合った転職エージェントを選ぶことが大切です。以下で、それぞれのポイントについて解説します。
転職エージェントには総合型の転職エージェントと、特定の領域を得意とした特化型の転職エージェントがあります。税理士の経験・スキルを最大限生かして転職するなら、税理士に特化した転職エージェントを優先的に利用しましょう。
もし税理士から異業種へ転職したい場合は、特化型も十分対応可能ですが、応募先の幅を広げたい場合は総合型エージェントも併用しましょう。総合型は基本的に大手人材会社が運営しており、圧倒的な求人数を誇ります。
転職エージェントを選ぶ際は、税理士の転職事情に詳しいアドバイザーがいる転職エージェントを優先的に利用してください。税理士の業務内容のほか、求職者のスキルや希望、採用者のニーズなどを正確に理解できるアドバイザーでなければ、キャリア相談ができないでしょう。
求人の中には、税理士資格があれば応募可としているものもあれば、一定の経験年数を要求する求人、M&Aや国際税務など特定領域のエキスパートを求めている求人などさまざまあります。そうした税理士求人の細かい違いを誓いできるアドバイザーなら、あなたの要望に沿った求人を紹介してくれるでしょう。
転職エージェントは、サポート体制や公式サイトの機能が充実したところを利用してみましょう。
求人紹介しか対応しない転職エージェントもあれば、書類添削や面接対策を積極的におこない、選考通過率を上げようとサポートしてくれる転職エージェントもあります。税理士の転職は経験やスキルのアピール力で差がつくため、選考対策を重視しているエージェントを利用することをおすすめします。
また、公式サイトの機能にも以下のような違いがあります。
転職エージェントとの長いやり取りが苦手な場合、公式サイト上である程度情報収集してから登録するとよいでしょう。情報量が少ない公式サイトでは、事前情報が集まりません。
転職エージェントを利用する場合、担当アドバイザーとの相性がとくに重要です。担当アドバイザーとの円滑なコミュニケーションが転職成功のカギを握ると言っても過言ではありません。
担当アドバイザーとスムーズに連携できれば、紹介求人のマッチ度や選考のスケジュール調整のスピードが上がるでしょう。転職活動は工数や精神的ストレスがかかるため、担当とのコミュニケーションだけでもノンストレスにできると転職活動が楽になります。
ただし、実際の担当者との相性はエージェントを利用してみなければわからないので、まずは気になる転職エージェントに登録してみましょう。場合によっては、同じ転職エージェントで担当アドバイザーだけ変更を申し出ることもできます。
希望する条件に合う求人を、登録した転職エージェントが豊富に取り扱っているかどうかも確認しましょう。
ただ求人数が多い転職エージェントでは、転職が成功するとは限りません。ご自身の希望条件を転職エージェントに共有したうえで、それにピッタリ当てはまる求人があるかどうかが重要です。
求人の質を判断するためには、希望条件が明確になっていることが重要です。求人の条件なしでは転職エージェントの良し悪しを判断できないため、まずは自分が求人に求める条件やその優先度を整理しましょう。
転職エージェント選びの前に、まず自分の転職における目標を明確にしてください。転職における目標が、エージェント選びの基準となる場合があります。
たとえば、できるだけ早く転職したいなら求人数が豊富でレスポンスが早いエージェントがマッチしています。年収アップやキャリアアップを目指すなら、高収入でマネージャー以上のポジション求人が多いハイクラス特化の転職エージェントが適しているでしょう。
目標を設定しておくことで、自分にとって最適な転職エージェントを選びやすくなります。
ここからは、税理士の転職におすすめの転職エージェント15選を紹介します。
それぞれの特徴をまとめているので、転職エージェントの選び方や自分自身がエージェントに求めることを基準に選択し、登録してみましょう。
ハイスタ税理士は、税理士および科目合格者向けの転職エージェントです。
税理士に特化しているので、担当アドバイザーは税理士の転職事情や求人情報に詳しい人ばかりです。求人紹介のほか、キャリア相談も安心してできます。
ハイスタ税理士の強みは、以下のとおりです。
公式サイト:https://hi-standard.pro/tax/
マイナビ税理士は、大手人材会社のマイナビが運営しており業界トップクラスの求人数を誇ります。土日に相談できるエージェントは少ないため、平日に時間をつくるのが難しい人は利用を検討してみましょう。
マイナビ税理士の強みは、以下のとおりです。
公式サイト:https://zeirishi.mynavi-agent.jp/
ジャスネットは、税理士や公認会計士・経理経験者向けの転職エージェントです。公認会計士が創業したサービスのため、会計・税務業界の転職におすすめです。
ジャスネットキャリアの強みは、以下のとおりです。
公式サイト:https://career.jusnet.co.jp/
REXアドバイザーズは、税理士のほか公認会計士・管理部門経験者の転職に特化しています。求人概要や紹介先企業が一部サイト上に掲載されているので、まずはチェックしてみましょう。
REXアドバイザーズの強みは、以下のとおりです。
公式サイト:https://www.career-adv.jp/
ヒュープロは、税理士・会計業界専門の転職エージェントです。公開求人数NO.1を誇ります(2023年10月~11月段階)。
ヒュープロの強みは、以下のとおりです。
公式サイト:https://hupro-job.com/
BEETは、税理士が事業会社のバックオフィスに転職する際におすすめの転職エージェントです。
経理や財務、経営企画など税理士の経験や知識を活かして活躍できるポジションを多数抱えています。科目合格者歓迎の求人も保有しています。
BEETの強みは、以下のとおりです。
会計求人プラスは、税理士など会計業界の転職に特化した転職エージェントです。業界特化型では珍しく未経験層を積極的に転職支援しています。
会計求人プラスの強みは、以下のとおりです。
公式サイト:https://kaikeiplus.jp/
人材スカウトビスカスは、会計事務所・税理士事務所に特化した転職エージェントです。スタッフ求人が多めになっています。
人材スカウトビスカスの強みは、以下のとおりです。
公式サイト:https://www.viscas-jinzai.com/
ミツカルは、税理士をはじめとした国家資格を有する人材に特化した転職エージェントです。
ミツカルの強みは、以下のとおりです。
公式サイト:https://mitsukaru.cc/
公式サイト:https://www.jinzai-draft.com/draft_service/agent
公式サイト:https://kaikeizeimu.jp/
公式サイト:https://www.jmsc.co.jp/
公式サイト:https://www.pasonacareer.jp/support/adviser/officework/
公式サイト:https://www.r-agent.com/
公式サイト:https://www.bizreach.co.jp/
転職エージェントを活用すると、さまざまなメリットがあります。転職エージェントを活用するべきか迷われている方はぜひ参考にしてください。
転職エージェントを利用する大きなメリットの一つが、転職活動を効率よく進められることです。
自力で転職先を探す場合、膨大な数の求人から条件に合うものを探し、それぞれに応募書類を提出しなければなりません。苦労して応募した企業が自分にマッチしていないと、選考を受けても内定に至らず、時間を無駄にしてしまう可能性があります。
加えて、税理士は一定の市場価値がありますが、税理士を募集する求人はあまり市場に出回っていません。なぜなら特定の経験やスキルを求める求人は「非公開」になっており、一部の転職エージェントに紹介を依頼しているケースが多いからです。
税理士に特化し税理士の転職支援実績が豊富な転職エージェントを利用すると、良質な求人紹介を受けられます。求人紹介に限らず、書類添削や面接対策、応募先との日程調整を転職エージェントが代行してくれるので、転職活動の大半を任せることができます。
転職エージェントを利用することで、転職市場の動向をとらえて、最適な応募のタイミングを知ることができます。
はじめての転職に場合は、とくに情報収集に時間がかかります。現職を継続しながら転職活動をする場合は、仕事の合間を縫って調べることになり心身ともに負担がかかるでしょう。
情報収集を転職エージェントに頼ることで、無理なく転職活動を進められます。空いた時間を面接対策などに費やすことができれば、転職の成功率がさらに高まることでしょう。
また企業ごとに求職者に期待するスキルや人物像はさまざまで、求人票だけで正確に企業の特徴を捉えるのは困難です。求人情報にプラスして転職エージェントから情報を得ることで、より自分に合った求人に応募しやすくなります。面接や書類審査においても、採用担当者のニーズや意図を細かく理解して対策ができるので、転職成功率が格段にアップするでしょう。
非公開求人に応募できるのも、転職エージェントを利用する大きなメリットです。
非公開求人は、応募者の量よりも質を担保したい企業が転職エージェントに紹介を依頼している求人です。「条件に当てはまってさえいれば誰でもいい」求人ではなく、「厳選された人材」に応募してほしい、企業内で重要視されている求人です。
非公開求人は条件が合致し、さらに言葉では表しづらい企業や現場との相性までマッチした場合に紹介されるので、競争率が低く選考通過率が高いところもメリットです。求人のマッチ度を高めるためには、エージェントに自分の特性や強みを正確に伝え、自己開示することが大切です。
転職エージェントを利用することで選考通過率アップが期待できる理由は、大きく分けて3つあります。
ひとつ目は、第三者目線で求職者と企業・募集ポジションがマッチする求人を紹介されるため、スキルや経験に加えて性格や考え方も企業ニーズと合致しやすいからです。
ふたつ目は、転職エージェントのサポートのもと応募書類や面接の対策をおこなうため、選考過程でのミスが発生しづらいからです。
最後の理由は、転職成功がエージェントの売上・収入増につながる仕組みのため、エージェントは企業の採用担当者に対して選考通過を積極的に働きかけてくれるからです。
ただし担当アドバイザーの推薦を過信して、選考や内定を焦るのは良くありません。自分が望んでいる転職になっているかどうかはしっかり吟味しましょう。
転職エージェントは、内定獲得後も条件交渉のサポートをしてくれます。年収や労働条件、入社タイミングなど、さまざまな面で内定者と企業の間に立って交渉してくれます。
転職エージェントを利用していないと、内定者が企業と直接交渉しなければなりません。内定者という立場上、対等な関係で交渉しづらく、企業の意向を飲まざるを得ないケースも少なくないでしょう。
転職のプロであるエージェントに交渉を任せることで、希望する労働条件で働ける可能性がより高まります。また現職の退職に関しても、タイミングをふまえてスムーズに転職できるように入社スケジュールも調整してもらえるので、内定後の対応で悩むこともなくなるでしょう。
転職エージェントの選び方以外にも、転職を優位に進めるポイントは多数存在します。以下の内容をしっかり確認しておきましょう。
転職エージェントは、複数社を並行して利用するのがおすすめです。多くのサービスは無料なので、転職エージェントを複数利用することのデメリットはほぼありません。
転職エージェントによって抱えている非公開求人が異なるため、複数のサービスを利用した方が応募先の幅が広がります。
また、エージェントによって関係性の深い領域や企業もさまざまです。税理士特化の転職エージェントだとしても、税理士事務所のネットワークが強かったり、コンサル求人が豊富だったりと毛色が異なります。複数の転職エージェントを利用した方が転職情報も豊富に得られるでしょう。
ただし登録数が多過ぎるとやり取りが増えて大変なので、最終的に2~3社に絞ると良いでしょう。
転職エージェントを利用する際は、自分から積極的に連絡しましょう。
転職エージェントにとって、企業のニーズに合っている求職者が複数人いる場合には、そのなかで最も転職意欲が高く選考がスムーズに進みそうな人を優先的に案内します。ただ連絡を待っているだけの人より、積極的にコミュニケーションをとろうとする人の方が転職意欲が高いと判断されやすいでしょう。
転職成功のためには、担当するアドバイザーとの信頼関係を築くことが大切です。連絡は小まめにおこない、思っていることはどんどん伝えるようにしましょう。
求人情報は、たとえ転職エージェントから紹介された内容であってもすべてを鵜呑みにせず、自分でも企業の評判や口コミを調べてみましょう。
アドバイザーに要望が的確に伝わっておらず、意向に沿わない求人を紹介される可能性もゼロではありません。自分でも企業の風土や雰囲気、待遇などを下調べしたうえで、納得のいく求人にのみ応募してください。
転職エージェントの公式サイトの情報も、積極的にチェックしてください。担当アドバイザーが提供する情報は求職者個人にカスタマイズされており、必須情報が受け取れる分吸収できる情報が限られます。
転職エージェントの公式サイト上に、選考を進める上でのヒントが掲載されている場合も少なくありません。転職活動に余裕がある場合は、ぜひ調べてみてください。
採用担当者に直接質問できず、かつネット上にはない情報があります。その場合、転職エージェントに情報収集を依頼すると情報が得られる可能性があります。
とくに、離職率は事前に聞いておくことをおすすめします。入社までは順調でも、転職先に馴染みづらい何かしらの理由があり、早期離職してしまうリスクがあります。完全にリスクをゼロにはできないものの、離職率の低い企業の方が定着する社員が多いと想定されるため、判断材料の一部にできます。
候補者自身が離職率について質問すると、採用担当者にネガティブな思考の人材であると判断されてしまう可能性があります。転職エージェントなら企業情報収集の一環として質問できるので、候補者個人の質問であることが採用担当者にばれることはありません。
転職エージェントは、ほとんどの場合自動的に担当者が割り振られます。もし合わないと感じたら、速やかに担当替えを依頼しましょう。
転職を快適・スムーズに進めるのが転職エージェントの利用目的のひとつです。担当者との相性が悪いと、利用メリットを十分に享受できません。
相性が悪いと感じた場合は、無理せず担当s他の交代を希望しましょう。どうしても担当変更に応じてもらえない場合は、ためらわずに別の転職エージェントを利用してください。
複数のエージェントから同じ求人に応募しないように気をつけましょう。複数エージェントから応募したからといって選考が優位に働くことはなく、むしろ採用担当者や転職エージェントの担当者の印象が下がってしまいます。
トラブルを回避するためには、自分で応募した企業を覚えておくことが大前提です。また転職エージェントからすでに応募した先を聞かれたら、正確に答えるようにしましょう。
税理士の資格や経験・スキルを活かしつつ、そのままキャリアアップやスキルアップにつながるような転職先を紹介します。
現在中小の税理士法人に所属している方であれば、大手税理士法人に転職することがキャリアアップ・スキルアップにつながります。とくにBIG4税理士法人は業務内容や必要なスキル、報酬などさまざまな面で中小事務所と異なります。
大手の税理士法人は組織が大きく複雑で、かつ扱う財務や収支の金額も大きいことから、より高度な税務知識を求められます。その分、得られる報酬もランクアップするでしょう。
言わずと知れた王道の転職先ですが、BIG4税理士法人の求人は要件が非常に厳しくなっています。転職を希望する場合は、BIG4税理士法人を業務を意識した経験を積むなど計画的な転職準備が必要になるでしょう。
事業会社の財務や経理部門に転職して、CFOを目指すのもキャリアアップやスキルアップにつながります。CFOになるには経営視点が必要になり、税務よりもさらに幅広いスキルや知識が求められます。
一方で税理士として培った経験や知識を活かす機会も豊富にあるため、税理士からキャリアアップを目指す方向性としてCFOは適職の一つです。
CFOを目指すなら、CFOになることを前提とした要職の求人に応募すると近道です。CFO候補の求人は数が少なく要件が厳しいため、転職エージェントがもつ非公開求人になっている可能性が高いです。
登録している転職エージェントに希望を伝え、求人を紹介してもらいましょう。応募要件を満たしていない場合には、必要な経験やスキルを身につけることを最優先にしたほうがよいかもしれません。
金融機関へ転職するのも、税理士がスキルアップ・キャリアアップするうえでおすすめの転職先です。銀行や証券会社、信託銀行などでは、事業承継やM&A、相続などのアドバイザリーをおこなう機会が豊富に存在します。税務知識はこれらのアドバイスにおいて役立つため、即戦力として期待されます。
事業承継やM&Aであれば企業経営やファイナンス、相続であればライフプランニングやファイナンシャルプランニングなど、税務以外の経験もできます。金融機関に転職することで税務知識を強みとしつつ、知見を広げられるでしょう。
金融機関で積んだキャリアを活かして転職したり、独立するキャリアプランも見えてくるでしょう。
コンサルティングファームには、税理士が活躍できる領域が多数あります。コンサルティングファームには様々な種類がありますが、特に財務戦略や会計・監査系のファームでは税理士が活躍する機会が豊富です。また、シンクタンクでも税制度の専門家として調査・研究にあたるチャンスがあります。
コンサルタントに必要とされるスキルは、多岐にわたります。税理士全員に適性があるわけではありませんが、コンサルタントとして成功できればさらに活躍の場が広がることでしょう。
税理士の転職において年収をアップさせるポイントを、以下で確認していきましょう。
年収アップを希望するのであれば、納得がいく年収を提示してくれる転職先が見つかるまでじっくり転職活動に取り組みましょう。
転職先を吟味せずに内定獲得を急ぐと、承諾期限が迫ってしまい比較検討の機会を失います。また転職エージェント側も年収などの条件より内定をくれそうな企業を優先して紹介するようになります。
内定を意識したことで、求職者自身が年収アップを妥協してしまうケースも少なくありません。転職で叶えたかった年収アップを実現できないのであれば、転職をした意味がありません。
目先の内定に安易に飛びつかず、希望する年収を提示してくれる企業が現れるまで焦らないことが年収アップを実現するポイントです。
転職エージェント経由で紹介された非公開求人には積極的に応募しましょう。非公開求人の大半は、待遇や条件が良いため応募が殺到しないように非公開になっています。一般の求人サイトでは出会えない求人です。
また非公開求人は求めるスキルや経験がより詳細に決まっており、ミスマッチが生じづらくなっています。そのため条件に合った非公開求人があれば、ミスマッチが少ない理想の転職を実現しやすいでしょう。
自分の強みを知らなければ、そもそも応募先にアピールができません。選考突破率が低い人の大半は、魅力的なアピールができておらず多数の候補者のなかで埋もれてしまっています。
自分の強みを知ることで、それを活かせる求人を見つけやすくなるメリットもあります。強みと完全に合致した求人であれば、採用担当者から高評価を得られて年収アップにつながる可能性があります。
どうしても自己分析が進まない場合には、転職エージェントとのキャリア面談を通してアドバイザーに分析してもらいましょう。アドバイザーと会話を重ねているうちに、第三者目線であなたの強みを見つけてもらえるかもしれません。
35歳以上で年収アップを実現する場合には、税理士ならだれでも持っているような知識やスキルでは転職市場で戦えません。
年齢層が上になると、知識や業務経験の面では「国際税務」「SPCの取り扱い」「IPO」など一般的な税理士の知識にとどまらない高度な専門性を要求される求人も多くなります。チャレンジしたい転職先が決まっている場合には、現職の段階から転職に備えた業務経験を積むようにしましょう。
税理士以外の資格取得など、分かりやすいアピールポイントをつくることも一つの手段です。とくに未経験の職種に転職したい場合には、必須条件だけでなく歓迎条件まで意識して転職準備をおこないましょう。
応募する企業の分析を念入りにおこない、安定的に年収アップが期待できる求人に積極的に応募しましょう。たとえば今後業績の成長が期待できる企業に転職できれば、自身の年収もアップしやすくなるはずです。
自分ひとりでは収集する情報に偏りができたり分析に時間をかけられない可能性があるため、転職エージェントを活用して重視すべき企業情報を教えてもらいましょう。
口コミサイトなどで、既存社員や退職者目線での評価や年収のチェックも有効です。キャリアプランどおりの年収推移が見られない場合には、転職直後の年収はよくても将来的に満足できない可能性があります。
目先だけでなく、長期的なキャリアを形成するうえでベストな転職先を選びましょう。
税理士の年収は求人によってさまざまですが、第二新卒や経験年数が短い税理士でも可能なスタッフレベルなら年収400万円~年収600万円程度、税理士経験が3~5年程度のシニアスタッフレベルなら年収600~800万円程度が期待できます。
それ以上の年収を根差す場合は、経験年数のほかに強みとなるプラスアルファの専門性を求められるようになってきます。たとえばマネージャークラスでは年収1,000万円以上、部長など管理職クラスなら年収1,500万円以上を狙って転職できるでしょう。
令和4年賃金構造基本統計調査によると、税理士の年収推移は次の通りです。
年代 |
平均年収 |
---|---|
20 ~ 24歳 |
475.5万円 |
25 ~ 29歳 |
568.0万円 |
30 ~ 34歳 |
619.2万円 |
35 ~ 39歳 |
722.8万円 |
40 ~ 44歳 |
794.7万円 |
45 ~ 49歳 |
819.6万円 |
50 ~ 54歳 |
868.2万円 |
55 ~ 59歳 |
1071.9万円 |
60 ~ 64歳 |
598.8万円 |
65 ~ 69歳 |
661.1万円 |
70歳~ |
629.4万円 |
税理士のような専門職の転職をスムーズに進めるうえでは、税理士の転職事情に詳しい転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントをうまく活用して、転職活動を優位に進め、年収アップなど自分の意向に沿った転職を実現させてください。
edit_note この記事を書いた人
一般事業会社の経理・財務・CFO候補に加え、監査法人・会計事務所への転職支援サービスも充実。転職成功事例や充実したサポート体制をお約束します。
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